ヤクルトの次期監督について考えてみた

 きのうの試合でヤクルトは引き分けを挟んで12連敗。今シーズンはすでに10連敗を一度していますので、今季2度目の大型連敗の真っ最中です。ちなみに、球団の連敗記録は1970年の「16」でこれはセ・リーグのワースト記録でもあります。ここには至らないように祈っていますし、きょうのカツオが意地で連敗を止めるか、遅くとも週末の神宮阪神戦でなんとか止めたい。

 

 今シーズン、真中監督は3年契約の3年目とされています。球団としては、真中監督続投で行くことを前提として今シーズンを迎えたと思いますが、今季の低迷を考えれば、球団としても続投を要請するのが難しいかもしれません。

 

 ただ、今年の低迷の原因は、主力の故障による相次ぐ離脱ですから、監督の采配云々以前の問題だと思います。この状況で最下位にならない監督なんているんでしょうかね。

 

 今季のヤクルトの低迷の本質的な問題は監督人事ではないと思います。ヤクルトは2005年〜2014年までの10年間のドラフトで合計73名の選手を獲得しました。しかし、そのなかで主力級の野手は、川端慎吾上田剛史山田哲人のわずか3名しかいません。ちなみに広島はザッと数えただけで8名はいる。ヤクルトはこれを外国人選手と、FAなどパ・リーグからの移籍組でカバーしてきました。しかし、84年組を中心に次から次へと選手が離脱して、ついにメッキが剥がれてしまった。そして、頼みの綱の山田哲人も不調となれば低迷は当然の結果だと思います。本質的な問題はここにあるのでは。

 

 ただ、希望がまったくないわけではなく、2015年以降はドラフトが改善され、FA移籍した相川亮二人的補償も即戦力ではなく、将来性を買って奥村展征を取りました。廣岡、奥村、渡邉、大村などは将来のヤクルトの中核をなす選手になってくれるとは思いますが、まだ数年かかるでしょう。ただ、今年以降も小川SD指揮の元、質の高いドラフトをやってくれると思います。

 

 重要なのは、この数年間の舵取りです。カツオ、館山、畠などの大ベテランと、84年組、そして、川端慎吾山田哲人を中心にして、次世代の選手たちが一軍レベルになる数年間をやりくりできる監督が必要です。そして、球団としてはそれが真中監督だったと思います。

 

 真中監督は、ヤクルト球団が手塩にかけて育てた監督です。2008年の現役引退後、09年からは二軍打撃コーチ、11年に二軍監督に就任すると13年にはイースタン・リーグで優勝を果たしました。その後、一軍コーチを経て監督に就任するという、理想的な道のりで監督の座にたどり着いたのです。

 

 2018年、ヤクルトの次期監督は誰かということが話題になりますが、この状況を打破できるだけの人選ができるでしょうか。候補として真っ先に名前が上がるのは、宮本慎也氏でしょう。実績があり、自分にも他人にも厳しい姿勢は、選手の意識を変えるのに適しているのかもしれません。また、高津二軍監督も有力候補の一人です。この2人は、いずれはヤクルトの監督をやるときが来ると思いますが、果たしてこれがベストなタイミングなのかなとも思います。高津監督にはまだまだファームで育てて欲しい選手がたくさんいるし、この状況で宮本慎也新監督が誕生しても、また同じことを繰り返して低迷し、監督として潰しかねないのが心配です。

 

 来年のヤクルトの監督は、真中監督が続投しようと新しい監督が就任しようと”廣岡世代”への「繋ぎ」の役割が大きくなると思います。そういう意味では、すでに監督経験がある古田監督がいいなとも思いますが、プロ野球再編問題やF-Project、高津問題で開いた球団との溝はそう簡単に埋まるものかなと思いますし、追い出した感のある現・楽天ヘッドコーチの池山さんに球団が頭を下げてくれるとも考えにくい。

 

 真中監督の解任を求める声は大きいけど、こうして考えてみると監督人事は手詰まり感というか、想定外過ぎて準備不足感が否めないのです。

 

 新監督に就任するなら、怪我の防止対策や意識改革、若手の育成を考えて「3年でチームを再建します」と言いたいところでしょう。しかし、今年のヤクルトはこれまで以上にイベントなどに力を入れて、新規のファンを多く獲得しました。せっかくヤクルトファンになってくれた人たちが3年も我慢してくれるのかという疑問もあります。

 

 ただね、こんな状況のヤクルトですが、誰に要請しても「やる」という返事はもらえると思います。今回名前を挙げたような監督候補になる人たちは、超一流ですから、チャレンジすることを恐れません。

 

 しかし、それでも僕は、この逆境を乗り切れるのは真中しかいないと思います。ファンの顔色を伺って球団が予定を変更し真中監督との契約延長を断念するのか、それとも意地で続投させるのか。どちらに転ぶのかは分かりませんが、大事なのはヤクルトが良いチームになることです。そのための、その最善の一手が打たれることを祈ります。

 

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