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ヤクルトの観客動員が前年比27.5%も増えてるらしい!ならば、大切なことを伝えたい

 きのうの日経に興味深いニュースが載っていました。

 

www.nikkei.com

 

 記事によるとセ・リーグは前年比で1試合辺り4.1%増加。ヤクルト単体では、27.5%増の2万7619人というすごい数字が出ている

 

 「単純にビジターのお客さんが増えただけ」とか「WBCによって開幕が遅れたのでGW分が入っている」との見方もあるが、実際に待機列は長くなっているし、完売する日も多くなった。ライトスタンドの体感としても、間違いなくヤクルトファンが多く神宮に来るようになったと思う。

 

 ヤクルトの人気が上がれば、声援が選手の力にもなるし、収益が上がって球団運営が良くなる。実際、ヤクルト球団はここ数年(特に今年はすごい)、新規ファン獲得のため、あの手この手で努力してきた。それが如実に数字に現れている。

 

 ただ、一方で危惧もしている。ヤクルトに限らず、現在のプロ野球はプレーそのものよりも、グッズやファンサービスなど「野球の周りの面白いところ」を売りにして新規ファンを獲得している。

 

 特別なユニフォームを配ったり、限定グッズを配布するのは良いが、肝心の試合が寒くてはファンは離れていく。いわゆる、真価が問われるというやつだ。

 

 実際、開幕してからヤクルトの調子は良くない。山田も先日の横浜戦までからきし打てなかった。5月8日時点で、借金を7つもつくってしまった。

 

 ネットでは「ヤクルトは身売りしろ」「山田は戸田へ行け」などなど辛辣な言葉も飛び交っているという。もちろん、試合には勝った方が良いのだけど、ヤクルトが常に勝つなんて無理だし、勝敗だけが醍醐味ではないはず。人生と同じで、野球もなかなか思い通りにいかない。そこに、おかしさや、面白さがあるのではと思います。

 

 高井雄平選手は、入団した時、超高校級の左ピッチャーでした。誰もが、石井一久を超えるような左腕として活躍すると信じて疑いませんでした。メジャーのスカウトも高校時代に接触してきたほどです。

 

 しかし、彼の思い描いたようなプロ野球生活は送れませんでした。度重なるフォームの修正で自分のピッチングを見失い、最後はサイドスローにまで挑戦しましたが、ダメでした。

 

 ここまで投手としてプロで過ごしながら、野手に転向するのは無茶に見えましたが、2009年のシーズン終了後にそれを決意しました。プロ入りしてからすでに7年の歳月が流れていました。

 

 来る日も来る日もバットを振り続け、2014年にはついにレギュラーを獲得。野球人なら誰もが憧れる打率3割、20本塁打(23本)を達成したのです。今年の雄平はさらに凄みを増し、逆方向に巧みなバッティングをすることができるようになりました。

 

 もちろん、雄平が入団当初からピッチャーとして活躍し、200勝投手になるか、途中でメジャーでも挑戦したらかっこよかったでしょう。それはそれで観たかったし、期待してました。

 

 しかし、雄平が投手として挫折したことで、本来なら遥かに距離がある天才投手に、多くのファンが共感し、応援しました。

 

 そして、円熟を迎えた今年の打撃を観る度に、僕は雄平の底知れない才能に惚れ惚れします。どこの世界に、左で150km/h投げて、野手として変幻自在に長短打を放ち、プロ球団の4番が打てる人がいるでしょうか。とてつもない野球の才能。そして、継続して努力する才能。天は二物を与えたようです。

 

 ドラフトの時のことを考えれば、雄平は必ずしも期待通りの選手ではありませんでしたが、それでも、彼が入団してから今日まで、彼の生き様を見せてもらっています。そこには面白さや、悔しさや、感動があるのです。

 

 野球場に今年、何回足を運んだかでどれだけファンかは決まりません。セイバーメトリクスにどれだけ詳しいか、過去の選手にどれだけ詳しいかも関係ないのです。ヤクルトが好きな人は、ヤクルトファンなのです。

 

 例えば、この10年間テレビか新聞でしかヤクルトを追ってないけど、それでもヤクルトが凄い好きな人はいると思うんです。この人はヤクルトファンで間違いないですよね。

 

 野球は昭和の時代から「大衆の娯楽」でした。だから、全ての人が楽しめます。そして、野球の良いところは、ずっと続くことなのです。留学、仕事、結婚、出産、子育て、転勤などなど野球が観られなくなる時期は人生で必ずあります。でも、野球は逃げないのです。そして、野球場に来れなくなっても、ヤクルトファンじゃなくなるわけではありません。野球よりも大切なものができるのは当然のことなのです。

 

 これだけファンが増えたら、いま必死に応援歌を覚えたり、選手を覚えている人もいるでしょう。カレンダーとにらめっこして、どれだけ野球場に行けるか計算している人もいるでしょう。もしかしたら、僕の記事を読みながら、刺繍ユニのデザインを考えている人もいるかもしれません。

 

 野球という趣味は、どんな楽しみ方でも良いと思います。ただ、短距離走じゃなくて、マラソンであって欲しい。

 

 「川端の背番号が変わった頃はよく野球に行ってたな」

 「山田が活躍しているときは、こんなことしてたな 」

 「廣岡が背番号1になったときはすぐにユニフォーム買ったな」

 「青木が監督になったから久しぶりに神宮に行くか!」

 

 こんなふうにずっと人生と共に続いていくのが素敵なんじゃないかなと思います。

 

 仮に今年優勝できなくてもいいじゃない。向こう13年のうちに1回はしますよ。統計学的に。山田が打てなくてもしゃーないじゃない。彼だって人間なんだから。むしろ、絶不調の山田観たことがあるっていつか自慢できるよ。

 

 27.5%の幸運な人たちへ。

 

 ヤクルトは弱いです。だから、負けても普通だと思ってください。

 

 ただ、ヤクルトは知れば知るほど面白いです。それだけは保証します。

 

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