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竹下真吾はアマチュア時代の輝きを取り戻せるか

 真中満監督が、「アルファポリス電網浮遊都市 」のなかで連載している真中流マネジメント第11回で興味深いコメントをしていました。

 

2軍の空気を変えるために取り組んだのは、「こちらからあれこれ教えないようにする」ということです。とくに、ルーキーの選手に教えすぎないよう気をつけました。


普通に考えればルーキーにはあれもこれも教えたくなってしまいそうですが、彼らも、アマチュア世界ではトッププレーヤーとしてやってきたわけです。


それがプロになった途端に「今までのやり方では通用しないから、こちらの教えるとおりに変えなさい」と言われては、モチベーションが下がってしまい、本来の能力を発揮できないことでしょう。彼らは、それまでのやり方で何かが光っていたからこそ、今、こうしてプロ野球界にいるわけですからね。 

 

 ルーキーと言えども、 高校、大学、社会人、独立リーグなどではトッププレーヤーであり、コーチ陣が彼らを子ども扱いしたり、アレコレと自らの経験則だけを頼りに教え過ぎたりしてはいけないということが書かれている。

 

 2014年のドラフト1位で入団した竹下真吾もまた、プロ入り前はヤマハに所属し、社会人野球では「プロ入りすれば即戦力」と太鼓判を押されるトッププレーヤーだった。

 

 しかし、2015年シーズンは一軍登板なし。昨年も1試合に登板したものの、4失点。未だにプロで結果を残せていない。彼の投球を目にする機会は少ないが、素人が見ても、フォームが崩れてしまっているのが分かる。プロ入り後、フォームまでいじられて、完全にスランプに陥ってしまった。

 

 別に、こうした選手が珍しいわけではない。竹下のように、アマチュアでは実績十分だが、プロの入って鳴かず飛ばずの選手などいくらでもいる。アマチュア球界で実績を出して、なおかつプロのスカウトの目にも止まったのに、それでもプロで結果が出ないのは、単にレベルの問題なのか?

 

 先日、ハンカチ王子こと日本ハム斎藤佑樹が投球フォームをプロ入り前のものに戻すという記事が出ていた。本人曰く、「股関節のケガがあって、重心が高く前に体重が乗らないフォームになっていた。そこをずっと変えたいと思っていました。変わってきている実感はあります」とのこと。つまり、絶頂的だった高校、大学時代とプロ入り後ではフォームが変わってしまい、実力を発揮できなかったということのようだ。

 

 そういえば、秋季キャンプで、伊藤智仁投手コーチはライアン小川に1年目のようにダイナミックに投げるよう指導していた。ライアンは、1年目こそ16勝を挙げ、最多勝を獲得したが、翌年は9勝(飯原のエラーを加味すれば実質10勝)、優勝した2015年は11勝したものの、昨年は8勝9敗と初めて負け越した。

 

 ライアンも2年目に骨折してから、試行錯誤してきた投手だ。しかし、あまりに変えすぎて、五里霧中になってしまっては意味がない。

 

 思えば、今でこそ外野手としてレギュラーに定着した雄平も、最初は投手だった。しかし、幾度となく投球フォームを変え、挙句の果てにサイドスローまで挑戦したものの、結局は高校時代の輝きが戻ることがなかった。プロに順応することは大切だが、自分の良さを消してはいけない。元々エリート中のエリートなのだから、プロ入り前の自分を否定してはいけない。

 

 竹下真吾にとってのルーキーイヤー、2015年の2軍チーフ投手コーチは成本年秀氏だった。そして、投手コーチとして、山部太氏、石井弘寿氏が名を連ねていた。彼らが、竹下にどのような指導をしたかは知る由もない。ちなみに翌年は山部が抜けた。そして、今年は高津が2軍監督に就任し、新しく赤堀元之氏と小野寺力氏が投手コーチを務める。つまり、まったくの新体制ということだ。

 

 記事冒頭に引用した真中イズムが2軍の監督・コーチ陣まで行き渡り、竹下真吾が本来の輝きを取り戻すことを、願ってやまない。 

 

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